【12月の誕生石】ジルコンは誤解が多い宝石?石言葉や特徴・色について徹底解説

【12月の誕生石】ジルコンは誤解が多い宝石?石言葉や特徴・色について徹底解説

ジルコンは、歴史を通じてしばしばダイヤモンドの代用品として扱われ、また合成石であるキュービックジルコニアと混同されがちでした。

れっきとした天然石ですが、近年では12月の誕生石に追加されるなど認知度も高くなってきています。

今回は、誤解が多いジルコンの石言葉や特徴・色について解説していきます。

ジルコンとは

ジルコンは、ダイヤモンドに似た輝きと色の反射(ファイア)を持つ宝石で、多様な色が存在します。何世紀にもわたりダイヤモンドと混同されてきました。

宝飾品に使われるのは主に損傷の少ないハイタイプです。

さらにジルコンは、放射線が引き起こした結晶構造の損傷も、高温処理することで、ある程度は修復できるという点も特徴です。

特徴 詳細
属性 ジルコン
カラー 青、赤、黄、オレンジ、ブラウン、グリーン
硬度 6.0~7.5
屈折率 1.81 - 1.99
比重 3.90 - 4.73

ジルコンの和名は?

ジルコンの和名は「風信子石(ひやしんすせき)」と呼ばれています。

この和名は、ヒヤシンスの花に見立てたもの、またはギリシャ神話に登場する「ヒュアキントス」にちなんだものと見解がわかれているようです。

名前の由来

ジルコンは英語で「Zircon」と表記され、アラビア語で赤色を意味する「ジャグーン(Jargon)」と古代ペルシャ語で金を意味する(zar)が組み合わさったとされています。

ジルコンの歴史

ジルコンは自然に存在する美しい宝石ですが、過去にはダイヤモンドのように見えるため、安いダイヤモンドの代わりとして扱われてきました。

特に1900年代の初めには、無色のジルコンがダイヤモンドの代用品として使われてきた過去があります。現在でも、ジルコンは、人造石のキュービックジルコニアと同じだと思われている方もいるようです。

ジルコンは「偽物のダイヤモンド」というイメージが残っているため、実際の美しさや価値が見過ごされがちです。

ジルコンはダイヤモンドの模造品ではなく、自然界に存在する宝石です。

天然ジルコンの色は?

ジルコンは、赤褐色のイメージがあるかもしれません。

天然ジルコンは、青、緑、紫、赤、黄、白、金、茶、ピンク、オレンジといった色があります。このカラーバリエーションの豊富さもコレクターに高く評価されています。

ここからは代表的な3色をまとめてみました。

イエロージルコン

はちみつを思わせる光沢とジルコン独特の明るい輝きを持つイエロージルコンは、年齢を問わずに楽しめる宝石です。淡いイエローからブラウンまであり、別名「ゴールデンジルコン」とも呼ばれています。

財力や富の象徴とも言える色ですので、身につけるだけで、幸運や財運を引き寄せてくれるでしょう。

ブルージルコン

ジルコンの中でも特に人気があるのがブルージルコンで、透明度の高いブルーと複屈折による虹色の輝きは、「スターライト」とも言われています。

特に女性にとっては、出産の守護石としての意味を持つとされており、「富」と「希望」をもたらすパワーストーンとして知られています。

また、グリーンがかった深いブルーは「エナメルブルー」とも呼ばれ、ブルージルコンの中でも特に価値がある宝石です。

グリーンジルコン

深い森を思わせる濃いグリーンから、落ち着いたモスグリーンに至るまで、グリーンジルコンにはさまざまな色のバリエーションがあります。「平和の石」としても知られており、個人の内面や人間関係において、穏やかな安らぎと安心感をもたらすとされています。

ジルコン石言葉

ジルコンには「平和」「成功」「願い事」「安息」「活力」「永遠性」「夢」「安寧」といった石言葉があります。

「平和の石」とも言われていて、心身の調和を促し平和をもたらす力があるとされています。

悲しいことから抜け出せない方は、宝石が良い方向へと手助けしてくれるかもしれません。

ジルコンが安い理由

宝石の価格はカラットごとに評価されることが多いですが、天然石はそれぞれの品質によって価格が大きく異なり、市場価格も変動します。

一般的に、ジルコンは1カラットあたりダイヤモンドの約1/100の価格で取引されることが多く、ダイヤモンドはジルコンに比べてはるかに高価です。

ジルコンは本物の天然宝石であり、その輝きがダイヤモンドに似ているため、かつてはダイヤモンドの代わりとしてよく使われました。

現在でも、合成石であるキュービックジルコニアと混同されがちで、そのために天然宝石としての価値が認識されず、購入をためらう人もいるようです。

たしかに価格の高さで判断するならばダイヤモンドが上ですが、手頃な価格を重視するならジルコンが魅力的です。

硬度や光の反射率などの性質がダイヤモンドに近いにも関わらず価格がずっと手頃なジルコンは、コストパフォーマンスが非常に高いと言えるでしょう。

最後に

ジルコンは、ダイヤモンドと間違えられるほどの輝きを放ちながら、天然石としての独自の美しさと特性を持ち合わせている宝石です。カラーバリエーションが豊富で、身につけるだけでポジティブなエネルギーを与えてくれるとされています。

ジルコンの価格はダイヤモンドの約1/100と手頃でありながら、美しさはダイヤモンドに匹敵します。

合成石と混同されがちなジルコンですが、本質を知れば、真の価値と美しさが理解できるでしょう。

自分へのご褒美はもちろん、大切な人への贈り物として、きっと心に残る特別なアイテムになるはずです。