カラット以外知っていますか?ダイヤモンドの『4C』とは?

カラット以外知っていますか?ダイヤモンドの『4C』とは?

カラット以外知っていますか?ダイヤモンドの『4C』とは?

ダイヤモンド4C

ダイヤモンドはカラットに着目しがちですが、ほかにも基準があることを知っていますか?

ダイヤモンドには国際的に定められた基準があります。実は大きいダイヤモンドより、ちいさなダイヤモンドのほうが、価値が高くなることもあるんですよ。

ダイヤモンドはカラット以外どこを評価するべきなのか迷いますよね?

今回は、はじめてダイヤモンドを購入する人に向けて、ダイヤモンドの国際的な価値基準でもある4Cについて解説します。

ダイヤモンドとは?

炭素からできている鉱物で、天然に存在する物質の中で3番目に硬い石です。

ダイヤモンドは天然と人工の2種類があり、20%は宝石用として、80%は工業用です。

ダイヤモンドは和名で金剛石と呼ばれていますが、ギリシャ語で「無敵を意味する」ダマスが由来とされています。

ダイヤモンドはグレードに応じて、4Cと呼ばれる評価基準が定められています。

4Cをそれぞれ紹介

1950年に米国宝石学会(GIA)が定めたダイヤモンドの品質を示す国際基準です。

・Carat(カラット):質量の単位。
・Cut(カット):ダイヤモンドの輝きを示す基準。等級は5段階。
・Color(カラー):カラーグレードは23種類。
・Clarity(クラリティ):内容物や傷がないかの基準。等級は11段階。

各基準の頭文字をとって4Cと名付けられています。

ダイヤモンドはカラットを重要視する人も少なくありません。

ですが、ほかの基準が高ければ、1カラットよりも0.5カラットの小さいダイヤモンドのほうが高くなる場合もあります。

予算が限られている人は、すべてを重要視するのではなく、どの基準を優先するのか決めるといいですよ。

価値基準はどうやって決まる?

・Carat(カラット=重さ)ランクについて

ちいさな原石よりも大きな原石のほうが、価値は高くなります。

1カラットの重さは0.2g程度で、数字が大きいほど粒が大きいダイヤモンドと覚えておくといいでしょう。1カラットの大きさは6.5mm程度です。0.1カラット増えるたびに0.6〜0.8mm程度、大きくなります。

「とにかく大きなダイヤモンドがほしい!」という人はカラットを優先しましょう。

発音が似ているKaratもありますが、金の純度を示す単位のため、間違いのないようにしてください。

・Cut(カット=輝き)ランクについて

ダイヤモンドはカットすることで、輝きの度合いが異なります。

とにかく「キラキラしたダイヤモンドがほしい!」人は、カットを優先しましょう。

カットが悪ければ、光が反射せずに輝かないため、カットも重要なのです。

カットは、プロポーション、ポリッシュ、シンメトリーで構成されています。

評価基準(4C)で定められている方法は、58面にカットした「ラウンドブリリアントカット」です。

それ以外にも、ダイヤモンドのカットは下記のように多岐に渡ります。

ブリリアントカット
ステップカット
ミックスカット
マーキースカット
プリンセスカット
エメラルドカット
ハートシェイプカット
ペアシェイプカット

カットの等級は、Excellent、Very Good、Good、Fair、Poorの5段階で表します。

Excellentの評価が一番高く、Poorになるにつれて価値は下がります。

Excellentも3EX、H&C、Excellentと3段階に分かれており、3EX、H&Cは、婚約指輪のグレードとして人気です。

・Color(カラー=色)

カラーはD~Zまでのランクがあり、無色に近いほど価値は高くなります。

「無色のダイヤモンドがほしい」人はカラーを優先しましょう。

D~Fまで:無色
G~Jまで:ほぼ無色
K~Mまで:わずかな黄色
N~Rまで:非常に薄い黄色
S~Zまで:薄い黄色

カラーは無色透明、淡黄、淡褐色が一般的ですが、黄色味が増すほど化合物を含んでいるため価値は下がります。

ブルー、ピンク、レッド、グリーンダイヤモンドといったカラーダイヤモンドと呼ばれる宝石もあります。無色透明よりも希少価値は高くなりますが、人工的に着色している宝石もあるため注意しましょう。

・Clarity(クラリティ=透明度)ランクについて

ダイヤモンドに含まれる内容物によって評価が変わり、鑑定書にも記載されています。

「とにかく透明度が高く濁りのないダイヤモンドがほしい」人は、クラリティを優先しましょう。

FL:表面や内部にまったく傷がない

IF:表面上に傷が多少あるが内部に傷はない

VVS1、VVS2:10倍の拡大で、ごくわずかな内容物がある

VS1、VS2:10倍の拡大で内容物や傷は認めるが輝きや耐久性に影響はない

SI1、SI2:10倍の拡大で透明度や内容物を認められることがある

I1、I2、I3:肉眼で内容物や傷が確認できる

透明度が高く貴重なダイヤモンドを求めている人は、FL~VVS1クラスを選ぶといいですよ。

最後に

ダイヤモンドは、カラットを含め、4Cと呼ばれる国際基準があります。

カラットでは、大きな原石のダイヤモンドは希少価値が高くなります。

ダイヤモンドは、薄いイエローといった色味がありますが、無色透明に近いほど希少価値は高くなります。

また、ダイヤモンドに含まれる内容物や傷によっても、細かくランクがわかれているため注意しましょう。

悪いカットよりもいいカットを選ぶことも大切です。どんなに透明度が良くてもカットが悪ければ、輝きが失われ、品質に影響してくるのがダイヤモンドなのです。

ダイヤモンドの魅力は希少性と美しさにありますが、この機会に4Cを意識しながら、お気に入りのダイヤモンドを見つけてください。